変形性質関節症
当院でもヒザ痛の来院患者さんの中でも、かなりの割合を占める症状です、皆さん病院で変形性質関節症であると、診断を受けている方が多いです。変形しているからもう良くならない、と考えている方が大部分ですが、そんな事はありません、回数がかかる場合もありますが、回復していく方が多いです。
変形性質関節症の主な症状とは?
初期症状は、こわばる感じ
長時間座っていて立った時の痛みや膝の伸びにくさ
立った後に、いったん痛みは消えるが長時間の起立後の歩行によって再び疼痛
下記の@〜Cは症状の度合い、@が初期段階 Cは一番悪い状態
@だるさ
A動作開始時に痛くて、しばらくすると消える、
B歩くと痛くて、しばらくすると治る、またすぐに痛くなる
Cいつでも痛い状態
変形性質関節症の発生場所は?
●膝関節の内側が多い、触ると痛い
●膝蓋骨の周辺
●膝裏の緊張感
関節包が肥厚する ・関節内に水がたまる
変形性質関節症の変形の仕方で多いもの屈曲内反変形
膝外側角が増大すると内反変形がひどくなる
変形性質関節症でよく見られる膝関節周辺の変形
@軟骨下の骨の硬化
A関節面の不整
B関節遊離体
C脛骨の側方亜脱臼
D骨キョクの形成(大腿骨顆部辺縁・脛骨顆間隆起)
変形性質関節症の保存療法
座り方・・・正座を避ける(これをやってしまうと何をしても無意味となるのでやらせない)
歩き方・・・杖をつく(大転子の高さの杖を使い肘を伸ばして着く、左が痛い場合は右に持つ)
ゆっくり歩くこと・・・変形性質関節症の人は運動はしないようにする、
走るのはダメ(軟骨が減ってしまう)
筋力強化としては・・・自転車こぎなどで大腿四頭筋をつける
変形性質関節症の薬物療法としては
副腎皮質ステロイドの関節内注射・・・よほどの時にしか行わない事!!
効果は? ・・・ 劇的な消炎鎮痛効果がある
頻度は? ・・・ 2週間に1回に制限する必要性アリ
副作用は? ・・・ ステロイド関節症(関節の破壊・軟骨の変形)
女性が卵巣機能不全になり排卵が止まって出血が2ヶ月も続いたという報告もある
ステロイド剤は細胞に入り込み、その生活気功を抑制する事で炎症を鎮めます、しかし同時に皮膚細胞の免疫力を弱め、最近などへの抵抗力が失われることになります、皮膚組織事態もステロイドによって弱くなり、じくじくと皮膚が荒れてきます。
ステロイドは元が体内にあるホルモンですから、ずっと塗り続けていると「今はホルモンの量は十分だな」と体が判断し、生産をやめてしまいます。そしてステロイドを塗るのを止めた途端に、体内のホルモンが全く無くなり、一挙に症状が悪化します、これがいわゆるリバウンドです、ホルモンバランスの狂いは、タンパク(筋肉など)生産の低下、ひどい時には女性の生理の停止など重大な悪影響をもたらします
症例集は → こちら